このブログは『TW2 Silver rain』の神谷崎刹那、及びその背後が書いている日記です。
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プロフィール
HN:
神谷崎刹那
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1993/02/10
職業:
中学生
趣味:
読書、家事全般
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梅雨の曇天。
見上げた空は暗く、陰鬱とした分厚い雲が鎮座している。
何時その身から雨を零すとも知れない空。
今の私は空に似ていた。
見上げた空は暗く、陰鬱とした分厚い雲が鎮座している。
何時その身から雨を零すとも知れない空。
今の私は空に似ていた。
湿った空気が動く気配もなく停滞し、不快に纏わりつく。
だけれども、私にとっては何もかもが面倒だった。
指一本動かすのが億劫だった。
空を眺めて思うのは、退屈というよりも空白。
窓の外の洗濯物すら、私にやる気を起こさせない。
雨が降ったら濡れてしまう、そしたら洗濯のしなおしじゃないか。
分かっていても動く気にならなかった。
体は胸を中心にぐらりと重く、息一つですら疲れる始末。
思考の隅に、ふと、息を止めてしまえばどんなに楽だろうかという意思が常にめぐる。
きっと手に剃刀があったら、既に部屋を赤く染め上げているだろう。
手に針があったなら、この両の目は見えてはいまい。
私にとって世界は無機質で、無価値で、腐敗していた。
価値の証明となるものは全くないし、自ら得ようとも思わない。
生きている実感すらも薄い、そんな私は陰鬱だった。
日が沈んだ暗い部屋の中、電気をつけるのも億劫だった。
いつの間にかしとしとと降る雨。
濡れゆく洗濯物を見て、あぁ、これでもう一回分は生きていようと思い返す。
でも、起きるのが億劫で、息をするのが面倒で。
ぼんやりと見上げた天井は、特に面白みもない木目。
人の死因にはきっと、退屈すらも含まれる。
もう、動かす意思がない、湿気に縫い取られた指の感覚。
鉛の様に重いそれは、感情表示の指針で。
この感情を言葉で表すならばなんだろう。
そうふと思って考える。
数瞬の思考の上に、たった一つだけ簡潔に。
ぽっかり浮かんだ暗がりに、暗い、昏い暗闇に。
ぽっと一つ、小さく零す、黒い魔女の掠れた言霊。
「……もう、いいや」
起きているのが面倒になり、そして目を瞑る。
安定した薄い寝息を立てて、ぼやけた世界に蓋をする。
次々に流れて消えていく、雲の様な思考とともに。
願わくば、良い夢が見られますように。
最後の思考はいつも、ここで途切れる。
続きは朝日が昇るまで。
だけれども、私にとっては何もかもが面倒だった。
指一本動かすのが億劫だった。
空を眺めて思うのは、退屈というよりも空白。
窓の外の洗濯物すら、私にやる気を起こさせない。
雨が降ったら濡れてしまう、そしたら洗濯のしなおしじゃないか。
分かっていても動く気にならなかった。
体は胸を中心にぐらりと重く、息一つですら疲れる始末。
思考の隅に、ふと、息を止めてしまえばどんなに楽だろうかという意思が常にめぐる。
きっと手に剃刀があったら、既に部屋を赤く染め上げているだろう。
手に針があったなら、この両の目は見えてはいまい。
私にとって世界は無機質で、無価値で、腐敗していた。
価値の証明となるものは全くないし、自ら得ようとも思わない。
生きている実感すらも薄い、そんな私は陰鬱だった。
日が沈んだ暗い部屋の中、電気をつけるのも億劫だった。
いつの間にかしとしとと降る雨。
濡れゆく洗濯物を見て、あぁ、これでもう一回分は生きていようと思い返す。
でも、起きるのが億劫で、息をするのが面倒で。
ぼんやりと見上げた天井は、特に面白みもない木目。
人の死因にはきっと、退屈すらも含まれる。
もう、動かす意思がない、湿気に縫い取られた指の感覚。
鉛の様に重いそれは、感情表示の指針で。
この感情を言葉で表すならばなんだろう。
そうふと思って考える。
数瞬の思考の上に、たった一つだけ簡潔に。
ぽっかり浮かんだ暗がりに、暗い、昏い暗闇に。
ぽっと一つ、小さく零す、黒い魔女の掠れた言霊。
「……もう、いいや」
起きているのが面倒になり、そして目を瞑る。
安定した薄い寝息を立てて、ぼやけた世界に蓋をする。
次々に流れて消えていく、雲の様な思考とともに。
願わくば、良い夢が見られますように。
最後の思考はいつも、ここで途切れる。
続きは朝日が昇るまで。
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