このブログは『TW2 Silver rain』の神谷崎刹那、及びその背後が書いている日記です。
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プロフィール
HN:
神谷崎刹那
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1993/02/10
職業:
中学生
趣味:
読書、家事全般
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ピピピ…ピピピ…。
特有の電子音の後、私は咥えていた棒を離す。
電子表示の部分には38,3℃と言う、中々に愉快な数字が並んでいた。
特有の電子音の後、私は咥えていた棒を離す。
電子表示の部分には38,3℃と言う、中々に愉快な数字が並んでいた。
明らかに風邪である。
「うぅ…油断しました……」
昨夜より感じてた倦怠感。
その正体を改めて感じつつも苦々しげに天井を見上げる。
何をする気力も起きない。
朝食を作ったり、洗濯物を畳んだり、洗い物をしたり、買い物をしなければいけないのに。
だけど、いつも以上に強く襲い掛かる倦怠感に私は負けた。
隣に寝る恋人を起こさない様に立ち上がり、冷蔵庫を開けて、愛飲している紅茶をペットボトルに入れて冷やした物を取り出し、口をつける。
冷えた紅茶が火照った体を冷やし、少し心地が良い。
五分の一ほど飲み、蓋を閉めてから氷嚢を作り、再び自分の布団へと戻る。
そのときに空気清浄機をつけるのを忘れない。
「はぁ……朝ご飯どうしましょう…」
熱がある以上は、多分作っても喜ばれない。
今までの経験からそう判断はしたものの、やはり落胆はさせたくないなぁとも思う。
昔の私からは考えられない様な幸せな矛盾。
恋人の事を考えてる時と、自らの親友と話している時だけは、この五月病の様な慢性的な倦怠感から抜け出す事が出来る。
恋人である雷さんは、雷さんなりに私を気遣って、自分が出来る事はなるべく自分でやろうとしてくれる。
親友であり、義姉妹であるアイリスや翠海は一緒にいるだけで楽しい時間をくれる。
そんな気遣いが、とてもありがたかった。
だからこそ、みんなの意見を聞いて、なるべく無理しない様にしなくちゃ、そう思う様になった。
それ故、今は寝ておこうと思った。
「……お休みなさい…」
熱の所為か、いつも以上に寝ていたと思う。
起きた時には、服がびっしょりと濡れていてとても気持ち悪かった。
念のためもう一度熱を測る。
ピピピ…ピピピ…。
37,5℃。
先程よりは下がったと思うが、やはりまだ下がりきっていない。
窓の外からは、明らかに昼だと思える様なまぶしい光が差し込んでいる。
やっぱり学校は休んで正解かな、と思いつつ机の上を見る。
そこには、連絡はしておいたから今日はゆっくり休むようにとの置き書きがあった。
そして、雷さんが作ったであろうお粥がお鍋の中に鎮座していた。
よくもまぁ忙しい時間帯に作ったものである。
「……ありがとう、雷さん…」
聞こえないだろうけどぼそっと呟く。
そうしたかったから、ただそれだけの事。
私はお粥をお皿に入れて、ほんの少しのお塩と、昆布の粉、鰹節の粉末を入れて、味をつける。
少し固めに作られたお粥は、素朴で、とても美味しかった。
一通り食べ終わった私は、服を着替える。
寝巻きはあまり持っていないので、とりあえず下着と上着だけを。
そして、脱いだ服を洗濯機に持っていく。
「ふぁぁぁ…あふぅ…」
大きく一つ欠伸をして、私は布団に戻り、そして再び眠り始めた。
「刹那……刹那……」
優しく揺さぶられつつ、私は起こされる。
目を覚ますと、目の前には雷さんの優しい微笑み。
外は夕暮れの斜陽が空を茜に染めていた。
私は不覚にも頬を紅くしてしまったが、夕焼けと交じり合って特に気にされずに済んだようである。
「ふふっ……今日は一日ゆっくりと休めました…。ありがとうですよ、雷さん♪」
ふと、二つの人影が交じり合い、そして離れる。
その後で、二人の笑い声が黄昏に響いた。
明日は、きっと元気に学校に行けると思う。
夕暮れと共に、一番の特効薬を貰ったから…。
「うぅ…油断しました……」
昨夜より感じてた倦怠感。
その正体を改めて感じつつも苦々しげに天井を見上げる。
何をする気力も起きない。
朝食を作ったり、洗濯物を畳んだり、洗い物をしたり、買い物をしなければいけないのに。
だけど、いつも以上に強く襲い掛かる倦怠感に私は負けた。
隣に寝る恋人を起こさない様に立ち上がり、冷蔵庫を開けて、愛飲している紅茶をペットボトルに入れて冷やした物を取り出し、口をつける。
冷えた紅茶が火照った体を冷やし、少し心地が良い。
五分の一ほど飲み、蓋を閉めてから氷嚢を作り、再び自分の布団へと戻る。
そのときに空気清浄機をつけるのを忘れない。
「はぁ……朝ご飯どうしましょう…」
熱がある以上は、多分作っても喜ばれない。
今までの経験からそう判断はしたものの、やはり落胆はさせたくないなぁとも思う。
昔の私からは考えられない様な幸せな矛盾。
恋人の事を考えてる時と、自らの親友と話している時だけは、この五月病の様な慢性的な倦怠感から抜け出す事が出来る。
恋人である雷さんは、雷さんなりに私を気遣って、自分が出来る事はなるべく自分でやろうとしてくれる。
親友であり、義姉妹であるアイリスや翠海は一緒にいるだけで楽しい時間をくれる。
そんな気遣いが、とてもありがたかった。
だからこそ、みんなの意見を聞いて、なるべく無理しない様にしなくちゃ、そう思う様になった。
それ故、今は寝ておこうと思った。
「……お休みなさい…」
熱の所為か、いつも以上に寝ていたと思う。
起きた時には、服がびっしょりと濡れていてとても気持ち悪かった。
念のためもう一度熱を測る。
ピピピ…ピピピ…。
37,5℃。
先程よりは下がったと思うが、やはりまだ下がりきっていない。
窓の外からは、明らかに昼だと思える様なまぶしい光が差し込んでいる。
やっぱり学校は休んで正解かな、と思いつつ机の上を見る。
そこには、連絡はしておいたから今日はゆっくり休むようにとの置き書きがあった。
そして、雷さんが作ったであろうお粥がお鍋の中に鎮座していた。
よくもまぁ忙しい時間帯に作ったものである。
「……ありがとう、雷さん…」
聞こえないだろうけどぼそっと呟く。
そうしたかったから、ただそれだけの事。
私はお粥をお皿に入れて、ほんの少しのお塩と、昆布の粉、鰹節の粉末を入れて、味をつける。
少し固めに作られたお粥は、素朴で、とても美味しかった。
一通り食べ終わった私は、服を着替える。
寝巻きはあまり持っていないので、とりあえず下着と上着だけを。
そして、脱いだ服を洗濯機に持っていく。
「ふぁぁぁ…あふぅ…」
大きく一つ欠伸をして、私は布団に戻り、そして再び眠り始めた。
「刹那……刹那……」
優しく揺さぶられつつ、私は起こされる。
目を覚ますと、目の前には雷さんの優しい微笑み。
外は夕暮れの斜陽が空を茜に染めていた。
私は不覚にも頬を紅くしてしまったが、夕焼けと交じり合って特に気にされずに済んだようである。
「ふふっ……今日は一日ゆっくりと休めました…。ありがとうですよ、雷さん♪」
ふと、二つの人影が交じり合い、そして離れる。
その後で、二人の笑い声が黄昏に響いた。
明日は、きっと元気に学校に行けると思う。
夕暮れと共に、一番の特効薬を貰ったから…。
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